『竹ノ塚駅付近鉄道高架化促進連絡協議会結成総会配布資料』 ほか足立区都市整備部作成の資料 『マンスリーと〜ぶ』東武鉄道広報センター、月刊 『竹の塚百景』(タウン誌)季刊、キヌタ企画〜トータルプランニングスズキ 新聞各紙の記事 足立区議会建設委員会および交通網・都市基盤整備調査特別委員会での 傍聴記録 |
3月 |
15日(火) |
16時50分、踏切惨事発生。2名死亡、2名重傷 |
16日 |
警視庁が、踏切惨事発生時に遮断機操作を担当していた踏切保安係を、業務上過失致死容疑で逮捕 東武鉄道が3ヶ所の手動式踏切(第37号踏切、第38号踏切、および第22号踏切)で監視員を増員(本社要員を各踏切に2名ずつ交代で派遣) 警視庁捜査1課が、業務上過失致死傷容疑で、東武鉄道本社と竹ノ塚駅駅長室などの家宅捜索を開始 鈴木恒年(すずき・つねとし)・足立区長が、足立区議会建設委員会で、立体交差化による踏切除去を国と東武鉄道に求めてゆくことを確約 |
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17日 |
「第1回竹ノ塚踏切対策会議」開催 |
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18日 |
このころ東武鉄道が、第37号踏切と第38号踏切に「電車が来ます 安全を確かめてから渡りましょう」と記した黄色い幟を立てる(数日後に撤去) |
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23日(水) |
「第2回竹ノ塚踏切対策会議」開催(足立区都市整備部資料) |
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24日(木) |
足立区議会が 「東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道高架化を求める意見書」_を全会一致で採択 |
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27日 |
東武鉄道が北千住駅構内「伊勢崎線第22号踏切」を自動(第1種甲)化。これにより、東武鉄道における手動(第1種乙)踏切は竹ノ塚駅構内の第37号踏切と第38号踏切の2ヶ所のみとなる(日付は現地の看板による) |
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28日(月) |
「第3回竹ノ塚踏切対策会議」開催(足立区都市整備部資料) |
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30日(水) |
足立区役所で「竹ノ塚駅周辺地域道路・鉄道立体化検討会」(第8回)が惨事発生後初めて開催される(足立区、東京都、東武鉄道が参加。足立区都市整備部資料) |
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4月 |
1日 |
根津嘉澄・東武鉄道社長が、鈴木恒年・足立区長を訪問。事故への陳謝と、安全対策の充実および立体交差化に関する検討への協力を約束 |
5日 |
「第4回竹ノ塚踏切対策会議」開催(足立区都市整備部資料) |
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6日(水) |
足立区長と足立区議会議長が 「東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道立体化を求める要望書」と「東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道高架化を求める意見書」を東京都知事(代理・都市整備局長)に提出(7日には北側一雄(きたがわ・かずお)・国土交通大臣本人にも提出)竹ノ塚駅周辺の町会の連合会が、東武伊勢崎線の高架化を求める署名活動を開始 |
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7日(木) |
このころ、事故当事者の踏切保安係が保釈される |
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11日(月) |
「第5回竹ノ塚踏切対策会議」開催(足立区都市整備部資料) |
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13日(水) |
警視庁が、東武鉄道本社を家宅捜索(通算3回目) |
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15日(金) |
足立区議会が超党派の「足立区議会鉄道高架化促進議員連盟」を設立 |
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18日(月) |
「第6回竹ノ塚踏切対策会議」開催(足立区都市整備部資料) |
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21日(木) |
「第7回竹ノ塚踏切対策会議」開催(足立区都市整備部資料) |
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22日 |
足立区と東武鉄道が 「東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近における緊急踏切対策について」と題する文書を発表。「第37号踏切」の北側に歩行者と自転車専用の歩道橋を2005年度中に設置することと、「第37号踏切」「第38号踏切」の歩道部分を拡幅することで合意 |
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25日 |
足立区まちづくり推進本部において「竹ノ塚駅構内踏切対策特別部会」が設置される(足立区都市整備部資料) |
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26日 |
東武伊勢崎線の高架化を求める署名活動を、足立区内全域に拡大 |
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28日 |
東武伊勢崎線の高架化を求める署名の第1回集計分が足立区長に提出される。署名人数76,185名(足立区都市整備部資料) |
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5月 |
13日 |
「足立区議会鉄道高架化促進議員連盟」の研修会に東武鉄道の鉄道事業本部工務部長が召喚され、鉄道高架化関連の質疑が行われる(半沢も傍聴) |
20日 |
「竹ノ塚駅鉄道高架化早期実現の会・総決起集会」開催。東武伊勢崎線の高架化を求める署名活動が足立区全域に拡大され、署名人数が8万人を超えたことなどが報告される | |
24日 |
起訴された 踏切保安係の第1回公判が東京地方裁判所で開かれる。事件番号「平成17年刑(わ)1481号」、担当裁判長・入江猛(いりえ・たけし)。罪状認否と、検察側の冒頭陳述(半沢も傍聴) |
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31日 |
このころ東武鉄道が、「竹ノ塚駅西口エレベーター新設工事について」と題するお知らせのポスターを各駅に掲出する。ただし「竹ノ塚駅自由通路のバリアフリー化を進めるため」とのみ説明され、緊急踏切対策によるものであることには言及せず |
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6月 |
1日 |
東武伊勢崎線の高架化を求める署名の第2回集計分が足立区長に提出される。署名人数の累計198,287名(足立区都市整備部資料) |
16日 |
第37号踏切の歩道部分が、両側合わせて0.7m程度拡幅される(4月22日に発表されていた緊急踏切対策の一環。踏切全体の幅員は変更せず、車道部分を狭くすることで拡幅スペースを捻出) |
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22日 |
第1回「竹ノ塚駅付近道路・鉄道立体化検討会」開催 |
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24日 |
警視庁捜査1課が、前竹ノ塚駅長と本社鉄道事業本部運転部運転課課長補佐の2名を、業務上過失致死傷容疑で書類送検 |
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25日 |
第38号踏切が約0.4m拡幅される(4月22日に発表されていた緊急踏切対策の一環) |
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27日 |
東武伊勢崎線の高架化を求める署名の第3回集計分が足立区長に提出される。署名人数の累計208,075名(足立区都市整備部資料) |
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7月 |
6日 |
踏切惨事で死亡した高橋俊枝さんの遺族が、6月24日に書類送検された2名を起訴し事故原因を究明するよう求める要請書を、東京地方検察庁に提出 |
11日 |
東武鉄道が、竹ノ塚駅西口へのエレベーター新設工事に着工(西口への通路に仮囲いを設置) |
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12日 |
このころ東武鉄道が「竹ノ塚駅緊急踏切対策として、歩道橋を設置する工事(中略)に伴い、踏切保安係の詰所に影響が出ることが考えられる」(現場の掲示)として、第37号踏切の詰所前に置かれていた花束や千羽鶴などを、約20m浅草寄りの線路際に移動させる |
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13日 |
第2回「竹ノ塚駅付近道路・鉄道立体化検討会」開催。(仮称)竹ノ塚駅付近鉄道高架化促進連絡協議会準備会に向けた打ち合わせ |
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14日 |
このころ東武鉄道が「平成17年度事業計画」を発表。第37号踏切と第38号踏切の自動化を念頭に置いたと見られる踏切保安強化策が盛り込まれる |
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19日 |
踏切保安係の第2回公判が開かれる。検察側証人として、亡くなった宮崎季萍さんの夫と、高橋俊枝さんの次男が証言(半沢も傍聴) 高橋俊枝さんの遺族が、原因究明と再発防止のため鉄道事故としての調査を開始するよう求める要請書を、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会に提出(半沢も同席) |
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22日 |
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会が、今回の踏切惨事については鉄道事故調査を行わないことを、高橋俊枝さんの遺族に通知 |
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27日(水) |
東武鉄道が 「竹ノ塚踏切事故に関する安全対策の推進について」と題する社内調査報告書をホームページで発表。原因として問題視されていた、踏切保安係全員による遮断機早上げ防止装置の解除ボタン操作が常態化していたことについては「事故発生後の社内調査によってはじめて把握した」とし、竹ノ塚駅長や本社担当者が巡回時に踏切保安係が解除ボタンを使用した現場に居合わせていたことがあるとされることには言及せず。 再発防止策としては第37号踏切と第38号踏切の自動(第1種甲)化。 関係者の処分は、事故当事者の踏切保安係を懲戒解雇、他の踏切保安係全員をけん責または厳重注意、竹ノ塚駅長を降職、本社主要役員を減給20%×3ヶ月 |
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8月 |
1日 |
東武鉄道が、3月16日付け「伊勢崎線竹ノ塚駅構内第37号踏切道における死傷事故に関するお詫び」に代えて 「竹ノ塚駅構内踏切道における安全への取り組み」と題するポスターを会社名で掲出。ただし、掲出場所は第37号踏切および第38号踏切の周辺と竹ノ塚駅改札口付近のみで、他駅には掲出せず(これ以降のポスターも同様) |
3日 |
鈴木恒年・足立区長が東京都副知事を訪問し、竹ノ塚駅付近の鉄道立体化の促進を要請する |
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12日 |
東武伊勢崎線の高架化を求める署名の第4回集計分が足立区長に提出される。署名人数の累計216,993名(足立区都市整備部資料) |
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23日 |
第2回竹ノ塚駅付近道路・鉄道立体化検討会・幹事会 |
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30日 |
(仮称)竹ノ塚駅付近鉄道高架化促進連絡協議会準備会開催 |
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9月 |
5日 |
元踏切保安係の第3回公判が開かれる。弁護側証人として、被告の同僚の踏切保安係と被告の妻が証言(半沢も傍聴) このころ東武鉄道が、第37号踏切と第38号踏切の自動化関連工事(踏切支障検知装置設置の準備工事など)を活発化させる |
13日 |
足立区議会鉄道高架化促進議員連盟総会開催(足立区都市整備部資料) |
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14日 |
東武鉄道が、第38号踏切の自動化に関連して踏切付近の信号機等の移設を順次開始。この関連で、竹ノ塚駅での上下緩行線列車の停止位置を変更 |
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24日 |
東武鉄道が第38号踏切の自動化と、竹ノ塚駅コンコース西口のエレベーターの使用を開始(いずれも始発列車から) |
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29日 |
東武鉄道が、第37号踏切を自動化(始発列車から) |
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30日 |
足立区、足立区議会、地元町会自治会連合会が 「竹ノ塚駅付近鉄道高架化促進連絡協議会」の結成大会を開催 |
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10月 |
5日 |
東武鉄道が、第37号踏切横への歩道橋設置工事の準備として、支障物移転工事を開始。この関係で、現場近くの歩道が仮囲いで閉鎖される(同日22時〜2006年3月31日まで予定) |
7日 |
元踏切保安係の第4回公判が開かれる。弁護側証人として、踏切惨事発生当時の東武鉄道本社鉄道事業本部運輸部運転課長だった池田直人氏が証言(半沢も傍聴) | |
21日 |
足立区議会で 「足立区竹の塚鉄道立体化資金積立基金条例」と「東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道立体化を求める意見書」が可決される |
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27日 |
東武鉄道が、第37号踏切横への歩道橋設置工事の準備として、竹ノ塚駅ホームの屋根を一部撤去(31日には当該部分に仮囲いを設置) |
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28日 |
足立区立第十四中学校の文化祭で、1年2組(武田教諭)が足立区の交通についての研究発表の中で、踏切惨事と関連するできごとについて発表 |
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31日 |
元踏切保安係の第5回公判が開かれる。被告人質問(半沢も傍聴) 東武鉄道が、病気療養中のため保留としていた、踏切保安係を統括する立場にあった運輸部運転課課長補佐(書類送検中)の処分について「10月11日付で停職3日とした」ことをホームページで発表 |
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11月 |
上旬 |
東武鉄道が、第38号踏切の番舎(詰所)を取り壊す |
25日 |
このころ東武鉄道が、第37号踏切と第38号踏切の警報音を、遮断機が下りたら音量が下がるように変更する(遮断機降下完了前後の音量差は12dB程度。日付は東武ビル管理所属の警備員による) |
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下旬 |
このころ東武鉄道が、歩道橋設置工事に関連して?、竹ノ塚駅構内の架線吊架方式を饋電線を直接吊架するタイプに変更する |
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30日 |
鈴木恒年・足立区長(竹ノ塚駅付近鉄道高架化促進連絡協議会会長)が東京都庁を訪問。区民約21万人分の署名簿を示し、東武伊勢崎線高架化への協力を要望(12月20日(火)には北側一雄・国土交通大臣を訪問し、同趣旨の要望書を手渡し) |
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12月 |
19日 |
元踏切保安係の第6回公判が開かれる。検察側は禁固2年6ヶ月を求刑。弁護側は執行猶予を求め、結審(半沢も傍聴) |
20日 |
この日内示された2006年度政府予算の財務省原案で、 鉄道連続立体交差事業の採択要件の拡充が盛り込まれる。これにより、東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の立体化が採択要件を満たすこととなる(同省ホームページによる) |