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竹ノ塚駅付近の鉄道高架化を目指した地元の取り組みの記録 総目次
竹ノ塚踏切事故と東武伊勢崎線高架化事業の年表 目次
竹ノ塚踏切事故と東武伊勢崎線高架化事業の年表 その18・2021年分


竹ノ塚踏切事故と東武伊勢崎線高架化事業の年表

(その18・2021年分)


資料
 足立区都市建設部作成の資料
   足立区議会事務局作成の資料
   足立区議会交通網・都市基盤整備調査特別委員会での傍聴記録
   足立区、足立区議会および東京都の公式ホームページ
   『あだち百景』(タウン誌、2007年夏に『竹の塚百景』から改題)
    季刊、トータルプランニングスズキ
   新聞各紙の記事

 

3月

15日
(月)

踏切惨事17回忌。
事故発生時刻の16時50分に合わせ、高橋俊枝さんの遺族、近藤弥生・足立区長、足立区役所都市建設部の幹部職員(課長級以上)、東武鉄道株式会社の代表、および鉄道高架化工事の各工区現場事務所の代表が、第37号踏切を訪れ献花。足立区議会議員の参列は1名のみ。
第37号踏切の警備員の要員配置は通常どおり。事故発生時刻前後の徐行運転は実施せず。報道機関の取材は皆無。

4月

1日
(木)

足立区役所の定期人事異動に伴い、鉄道立体推進室長は都市建設部長が兼任となる
足立区と東武鉄道との施行協定に基づく2021年度事業内容・事業費の協議が行われる。2021年度事業費の当初金額は7,072,110千円、内訳は高架橋・軌道・駅舎工事、高架化完成後の仮線用地原状回復など残工事の設計費など

15日
(木)

この日発行されたタウン誌『あだち百景』第145号で、18〜21ページに連載記事「足立区B級こども文化 竹ノ塚『開かずの踏切』の想い出」が掲載される。この記事中、21ページの左上に掲載されている「手動で遮断機を操作する保安係」の写真の左端に、2005年3月15日の死亡事故の直接的な原因となった、遮断機早上げ防止装置の自動ロックを解除するための通称「赤ボタン」を収納した機器箱の蓋が開いたままになっている様子が映っている。
遮断機早上げ防止装置とは、ある列車が通過した後に別の列車が接近中なのを失念して遮断機を上げてしまう人為ミスを防ぐための装置。ただし事故や災害などで列車が踏切の手前で長時間停車するのが明らかな場合、運転再開までの間、踏切を開ける必要が生じることがある。このときに遮断機の自動ロックを解除するための装置が赤ボタン。平常時に赤ボタンを常用するのは踏切保安係の人為ミスに対するフェイルセーフ機能を殺すことになり危険なため、東武鉄道では「赤ボタンはみだりに使用してはならない」旨を内規で定めていたとされている。しかし現実には、東武鉄道は赤ボタンを遮断機操作席から手が届く場所に、みだりに使用できてしまう状態で設置し続けていた事実があったこと、ひいては2005年の事故を発生させた責任が、事故当事者の踏切保安係だけでなく、東武鉄道本社の踏切保安設備の管理を担当する部署にも明らかに所在していることを、この写真は示している

8月

20日
(金)

この日開かれた足立区議会交通網・都市基盤整備調査特別委員会で、高架化後の竹ノ塚駅ホームに設置されるホームドアの運用開始が、高架線に切り替えてから1〜3週間後になる見込みであることが報告される。実際に列車を運行させて行う必要があるホームドアの動作確認・調整作業を、高架線に切り替えた後に始めるためと思われる

9月

30日
(木)

竹ノ塚駅周辺地区まちづくり連絡会が開催される(書面開催、絵画コンクールの実施について)

10月

4日
(月)

岸田文雄内閣が発足し、国土交通大臣に公明党の斉藤鉄夫氏が就任

14日
(木)

この日開かれた足立区議会交通網・都市基盤整備調査特別委員会で、高架化後の竹ノ塚駅ホームへのホームドアの設置が、世界的な半導体不足の影響で設置時期の見通しが立たなくなったことが報告される

11月

8日
(月)

足立区の副区長が東武鉄道本社を訪問し、高架化後の竹ノ塚駅新ホームへのホームドア早期整備に関する要望書を手交

30日
(火)

東武鉄道が、竹ノ塚駅高架ホームへのホームドア設置について、ほぼ当初予定どおり2022年3月下旬に設置、同4月末に使用開始する旨を、足立区へ回答

12月

8日
(水)

竹ノ塚駅付近鉄道高架化促進連絡協議会の役員が国土交通省を訪問し、竹ノ塚駅付近の連続立体交差事業と関連まちづくりに係る財源の安定的な確保を要望(要望書を斉藤鉄夫・国土交通大臣へ直接手渡し)

14日
(火)

この日開かれた足立区議会交通網・都市基盤整備調査特別委員会の配布資料に、東武鉄道の竹ノ塚工事事務所が作成した翌年(2022年)1〜3月分の工事工程予定表が掲載される。この予定表では3月上旬の終わり頃から切替準備工事を、3月中旬の終わり頃から仮線撤去工事を、それぞれ行うように読み取れる記載がある。このことから、東武鉄道は竹ノ塚駅付近の上下緩行線の高架化=伊勢崎線第37号踏切と第38号踏切の廃止を、2022年3月19日(土)〜20日(日)の週末頃に予定していることが判明する
また高架化後の竹ノ塚駅へのホームドア設置時期について、東武鉄道から当初予定どおり2022年4月頃に可能な見込みである旨の連絡があったことも報告される

22日
(水)

足立区役所と東武鉄道が、竹ノ塚駅付近の上下緩行線の高架化=伊勢崎線第37号踏切と第38号踏切の廃止を、2022年3月20日(日)初列車からとすることを発表

23日
(木)

竹ノ塚駅周辺地区まちづくり連絡会が開催される (鉄道高架化工事の進捗状況、エリアデザイン計画の取組み状況、まちづくりの取組み状況、絵画コンテストなどについて)